人がぶち当たる壁は『成功するのが恐い』です。
成功の定義はさておき、自分が目指す成功のためにコツコツ努力して来たはずなのに、心から成功を望んでいるはずなのに、そのフェーズの最後に ぶち当たる壁はいつも、無意識の『成功するのが恐い』なのです。
成功した自分がどうなってしまうのか?
妄想のストーリーに囚われています。
傲慢になって、優越感にひたって、人を見下し、イヤな奴になって、孤立してしまうんじゃないか?そんな恐怖に囚われています。
私の過去の経験をお話ししますね。
仕事が軌道に乗り、右肩上がりで どんどん忙しくなった時のことです。顔が真っ赤に腫れて、皮膚がボロボロになりました。皮膚科を受診し、薬を飲んでも塗っても改善されない。他の皮膚科を受診したら「酒さ(しゅさ)」と診断されました。大人のアレルギーです。
皮膚科はもちろん、食事、整体、エステなど、皮膚に良いと言われる ありとあらゆるものを試しましたが、なかなか改善されませんでした。
クライアントからも「大丈夫ですか?」と心配され、とてもつらかったです。
講演会やセミナー、人前に立つ日は特にボロボロになりました。
そして、心理的なアプローチで出てきた思い込みが『成功するのが恐い』だったのです。
その時に思い出されたのは、幼稚園くらいの頃の出来事でした。私が一人でお菓子を買いに行った時、スーパーのおばさんたちに「かわいいね」ともてはやされました。家に帰って母に「私のこと 皆が かわいいって!」と話したところ、「自惚れるな、調子にのるな」と言われたのです。(大人になって母に確認したところ、そんなこと言ってないと言われましたが笑)
幼い私は傷ついたのでしょうね。『皆にもてはやされると、お母さんに怒られる。嫌われる。』という方程式を無意識に作ったようです。
そして大人になって、『成功して、注目を浴びて、たくさん稼ぐと、大切な人(夫)を失ってしまう』という妄想のストーリーに囚われて、自分がこれ以上 成功しないように、無意識のストップをかけていたのです。
顔がボロボロになることで、自分の活動が制限され、自分を守っていたわけです。
正に、『成功するのが恐い』の壁に ぶち当たっていました。
それに気がついたからか、薬やエステが効いたからかは分かりませんが、一年ほどかかって、顔のボロボロは治まりました。そして、仕事も順調になっていったのです。
人は、変わりたいと願いながらも、変わりたくない生き物です。不満はあっても、今いる安全領域から出るのは恐いのです。
もし今、なんらかの壁に ぶち当たっているように感じたのなら、『成功するのが恐い』と向き合ってみることをおすすめします。
人が本当に恐れているのは、闇ではなく光なのです。
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