頑張って、頑張って、頑張って、ここまでやってきた。
でももう、疲労感がすごくて、体調もおもわしくない。イライラして、部下に怒りを爆発させてしまった。自らが大変な道を選んでいるのにも気づいている。それでも頑張ることをやめられない。
「頑張っている自分を認めて欲しいんです。頑張ることをやめてしまったら、今までの人生を否定してしまう感じがする。」
クライアントがおっしゃいました。
もう しんどいのに、やめられない。これはちょっと中毒の臭いがします。
そこには、できなかった自分がいます。バカにされて、傷ついて、悔しくて、頑張って克服してきた自分が、できない自分を赦せないのです。だから、できない部下、頑張らない部下に腹が立って赦せません。部下を怒鳴りつけることで、優越感を得て、心の傷を一時的に埋めています。
「まるで、幸せになっちゃいけないって思ってるみたいだね」とフィードバックしたら、クライアントはハッとしました。
「幸せになっちゃうと、困るんです。こんな私が幸せになるなんて申し訳なくて…」
両親を悲しませた。友達を傷つけた。鬱で出社できなくなった社員がいる。全部 自分が背負って、自分のせいだと思い込んで、自分を責め続けて、大きな大きな罪悪感を抱えておられました。
セッションの翌日、連絡をいただきました。
自分が罪悪感を感じるネタを探して固執していることに気づき、これじゃ幸せになれるはずがない!と実感しました。先日 部下を怒鳴りつけた状況と同じようなことがあっても噴火することなく、若干怒りつつも受け止めるとこができました。と。
自分の心の傷、中毒に気づいて、自己理解を深め、意識的になっていくと、思考や感情に振り回されることが自然とおさまってきます。
自分を赦せれば、相手も赦せるし、心の平和は保たれます。赦せば緩む。自分のことを責めなくなるだけでも、かなり心はラクになります。
頑張ることが悪いわけではなく、不利益を生む頑張り方をやめて、楽しく頑張っていければいいですよね。
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