後継者社長は、親子関係が経営に大きく影響していることが多いです。
今回ご相談いただいた二代目社長も、ご自身ではまったく気づいていませんでしたが、かなり会長である父親の存在を意識しておられました。
無意識に、「父親と比べて」「父親とは違うやり方で」「父親とは違うつながりで」と、父親から自立しているつもりが、父親を基準にした意思決定を繰り返していました。
つまり、『父親の逆張り』の人生になります。
ご感想いただきました。
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本日は、ありがとうございました。
今までこのような話をそもそも聞かないタイプだったので、ここまでシッカリ相談できて気持ちが少し楽になりました。
そして、まさかの会長(父)の件。自分自身もビックリでした。かなり意識していたんですね。なぜか悔しい。やだなー。もっと大きな心と、貫禄?違うなー、余裕・ゆとりを、持たねばと思いました。
〇〇の店舗の方は、勘違いしていた所はありました。それは、その時期は良くなくても、いずれ良い時期が来るので、それまでの辛抱かと思ってました。それがオープン時期が良くないとずーーっとよくないんですね。
令和5年に何か変化させます。必ず。
先ほど、自分の手帳に、天中殺や好機などの○×を記入しました。
意識から変えていかないといけませんね。意識。
自分の本心や性格など、気付かされた所は多々ありました。皆がいての自分ですかね。人の縁で今があるですね。
あと、相手のためばかり気にして、自分を犠牲にするのは今まででした。自分ももっと大切にし、お互い良い関係(リラックス)でいれる様にです。
色々と時間がかかりますね。てっとり早い方法、ないかなーー(笑)
写真撮らせて頂いた図。やはり意識だなと再確認しました。
でも会長の件は、やっぱり一番嫌というか、気に入らないです、正直。いなくなれとも、思いましたもの。・・・・・、少しずつ改善改心してみます。
自分の手帳にまとめましたので、毎日見る様にします。
世の中、リズムがあるのを知りました。確かに自然もそうですもんね。
何か今日は色々(全て)が初めてで勉強にもなり、意欲も湧きました。
ありがとうございました!
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かなり父親を意識していたご自分に気づき、驚いておられました。ずっと身近にいる父親ですから、意識して当然です。
でも、ご自分の人生ですから、『父親基準』から抜けて、純粋な自分の想いで意思決定をしていきたいものですね。
無意識に父親と張り合うことがモチベーションになっていたのかもしれませんが、必ずどこかで限界が来ます。
父親に強く反応するのは、幼い頃に傷ついた、心の傷が疼くのです。
そこから抜ける方法は、自分の心に向き合って、寄り添っていくことです。そうすることが、本当の意味で自分を大切にすることでもあります。
特にこの方は、後取り運ではないのに、後継者になってしまいました。そして、離郷して成功する宿命です。会社を継いだ以上、物理的に離郷することはできませんが、心理的に離郷することが、更なる成功の鍵となります。つまり、父親と心理的な和解をしていくことが課題となります。
店舗の拡大を急いだのも、父親を越えたい意識からかもしれません。
ご自身が本当に大切にしたい、人、仲間、つながり。周りの人を安心させる存在感。美しい願いをしっかり握り、良い時期にリニューアルすることを提案しました。
父親を越えたい、自分が認められたい、という想いで経営するのと、純粋に周りの人や地域の人に喜んでもらいたいという想いで経営するのと、どちらが持続可能か?はいわずもがなです。
そして、仕事をしながら、ご自身の心も深い喜びで満たされていくようになるでしょう。
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