経営者のほとんどの方が『克服型』です。
苦手なことでも、努力して、頑張って、できるようになった。悔しい思いをして、ナニクソ根性で乗り越えてきた。圧倒的な行動力と行動量でここまできた。
ありとあらゆることを、克服してきた。本当に素晴らしいことですし、是非ご自分を「よく頑張ったね」と認めて、誉めてあげてください。
しかし、あるタイミングで、この頑張りには限界がきます。
病気やケガをきっかけに、体力的な限界を感じる時。精神的に、もう疲れちゃった時。頭打ちを感じる時。
それは、今までは上手くいった「自分のやり方・自分の考え・自分の力」を手放す時が来たサインです。今までとは頑張る方向性を変えるのです。
いつも皆を優先させてきたのなら、自分の気持ちを優先させる。
いつも自分が背負ってきたのなら、思い切ってまるっと任せる。
いつもどんなことにも応えてきたのなら、本当はイヤなことは断る。
いつも「やってあげる」をしてきたのなら、「やってもらう」。
これ、『克服型』の経営者さんにとって、ものすごく恐いこと。大チャレンジです。
でも、やってみると、意外と困ったことは起こりません。
心も体もラクになり、周りの人が助けてくれます。
そして不思議なことに、従業員が主体的に動き、会社が持続可能な組織に育っていきます。
勘のいい方は気づくでしょう。
今まで、頑張って◯◯しないと…
「自分には価値がない」「自分のいる意味がない」「自分の居場所がない」そんな恐れから頑張ってきたんだ!と。
でも、「◯◯しなきゃ」は思い込み。「〜〜したい!」が純粋な気持ち。ここに向かっていくことで、自分の純度がどんどん高まっていきます。
純度が高い人はイキイキしています。なぜか楽しそう。純粋な気持ちを満たし続けているから、本当の意味で充実して、幸せですよね。周りの人と繋がりを感じ、心からの感謝の気持ちが溢れてきます。
今まで頑張ってくれた自分に「ありがとう」。
そろそろ、自分の純粋な気持ちを優先する時ではないでしょうか。
「克服をやめても、あなたの価値は揺らがない」
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