天中殺にスタートしたものは、続きません。天中殺に始めた新規事業、かなりの確率で途中で頓挫しています。
ですが、なぜか、天中殺の時って、新しいことをやりたくなるんです。
それは、焦りや不安からが多いです。いつも全力で頑張っていないといけないんじゃないか。成長し続けないといけないんじゃないか。挑戦し続けないといけないんじゃないか。これは無自覚の強迫観念です。
今の自分を否定して、何者かにならないといけない。これをやり続けた先に待っているのは、乖離した自分と、まだまだ もっともっと、蟻地獄のように自分を追い立てるループの世界です。
なにかを始めて、頓挫する。もちろんこれも貴重な経験です。自分がなにかに気づくため、必要があって起きていることですから。
個人的なミニマムな形でこれを経験するなら、傷は大きくないかもしれません。
でも、経営者がこれをやると、影響が大きいだけに、多くの時間や資金、労力が無駄になってしまいます。心身だけでなく、物理的にも大きな傷が残ります。
自然界は、冬眠したり、冬毛になったり、場所を変えたりと、自然と過ごし方を変えています。現代人は、無自覚の強迫観念に囚われて、立ち止まれない人が多いです。社会的にもそのように刷り込まれていますから、仕方ありません。
立ち止まるべき時期を、事前に分かっていたらどうでしょう。それが天中殺なんです。合理的に、有効に、エネルギーを使って欲しい。そんな思いから、クライアントにお伝えして、それに沿って行動をしていただいています。
天中殺は12年に2年、12ヵ月に2月、12日に2日やってきます。
優れた経営者は、ノウハウなどの知識は既にお持ちです。天中殺の活用という戦略(戦いを略す)を身につけ、エネルギーの有効活用、自分も周りの方も大切にしていただきたいです。
万が一、天中殺になにかを始めてしまっても、リカバリーする方法はあります。それは、またの機会にでも。
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