「こうなりたい」の落とし穴

経営者の振る舞いで、会社のブランドイメージは左右されます。

若林由香です。

定期コンサルを受けてくださっている女性経営者クライアント様、今年 好機を迎えるにあたって、コンセプトの見直しを提案しました。

好機年は勝負をかける時です。ホームページ、名刺、サービス内容などの変更、新規事業の立ち上げなど、スタートを切るのに大変適しているチャンスの年です。逆に言えば、この時期に なにもやらずに過ごしてしまうのは非常にもったいないわけです。

そのために、変えていきたいところやブラッシュアップしたいところなど、お話しをうかがいました。

すると、「癒しのイメージを強くしていきたい」とおっしゃいました。

私は、「それは違う気がします」とお伝えしました。

その根拠とは・・・

クライアント様の資質・才能を視ると『癒し』の要素がないからです。クライアント様が持っている星をキーワードで表すと、ストレート・パワフル・スピード・行動力・攻め・改革、、、といった、『癒し』とは真逆の 強いイメージのものばかりなのです。

さらにお話しをうかがっていくと、過去に周りの人から、「男性アイドルに似てる」「かっこいい」「しっかりしている」と言われたことを思い出されました。

クライアント様は そう言われたことを、「 男性アイドルに似てる ⇒女性らしくない」「かっこいい⇒かわいくない」「しっかりしている⇒大変なことを押しつけられる」と変換し、解釈していました。

だから、そこを補うために、「女性らしく」「かわいらしく」「癒し系」になる努力をずっと続けてきたというのです。(宝塚の男役のかっこいい女性が、ピンクのふりふりワンピースを着ているような違和感を感じました。私は。)

本来の自分の魅力を否定し、受け入れずに、自分以外の何者かになろうとしていたのですね。 これは、ご自身の振る舞いはもちろんのこと、仕事の進め方や人間関係にまで影響を及ぼします。

クライアント様は、「こう在りたい」「こうなりたい」の願望が、憧れのように見えて 実は無いものねだりだったことに気づかれました。追えば追うほど、自分自身と乖離していきます。

ふつうにヒアリング・コーチング・コンサルティングをしていたら、この乖離には気づけなかったでしょう。それどころか、乖離した方向にどんどん突き進んでいき、いつかはパンクしてしまったかもしれません。

これを事業のコンセプトや企業イメージにまで反映させていたら、、、かなりのロスを起こしていたでしょう。

凛とした、かっこいい、しっかりした女性、、、「こっちのほうが しっくりくる」「やっと本当の意味で自分を取り戻せた気がする」と笑っておられました。

今日、二週間後のセッションで、その後の変化をうかがいました。出かける時に、いつも意識していた 「女性らしく」「かわいらしく」「癒し系」 をあえてやめて、自分の着たい服を着て行ったそうです。

すると・・・周りの方に「今日はなんだか女性らしいね」と褒められて、驚いたとのこと。

そうなんです!憧れを持つ姿は、実は既に自分の中にある姿なのです。狙って作ったものには、違和感しか感じません。本来の自分を受け入れた先に、自然とその魅力が醸し出されるのです。

『強く、凛々しく、しっかりした』本来のご自身のコンセプトを極めた先に、当初 描いていた『癒し』の要素が自然と生まれてくるでしょう。

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