もう何年も泣いてなかったんです

女性経営者、起業家、頑張り屋さんの女性は、とにかく苦しいループに入ってしまいがちです。

「〇歳から財運上がってますけど…」

「金食い夫と別れた時だ!私が食わせてました!」

そんな会話から始まった、50代女性起業家さんとのセッションです。

もっと仕事を確立していきたいけど、不安もある。恋愛面も気になるけど、仕事がおろそかになるから、今はとにかく仕事!とおっしゃいます。「不安な部分を男性に支えてもらってもいいんですよ?」と伝えると、付き合う男はいつもお金がないダメな男ばかりと…。

まずは仕事!とおっしゃるけど、うまくいっていない根本的な原因である心の癖って、仕事にも恋愛にも人間関係にも金銭面にも影響が出ます。どのカテゴリーから心の癖を探って行っても、行き着くところは同じなのです。

「男性と戦ってませんか?」と質問すると、「男の人をライバルだと思ってる!」と自覚されました。その方が自分が磨かれるからだそうです。

でも本当は、リラックスしてボーッとできる関係性が理想だと。ライバルとはリラックスできませんよね。弱み見せても大丈夫な関係性だからこそ、リラックスできますから。

でも、『ダメで、バカで、使えねぇ』、そんな自分を見せられない…

「それを見せたら、どうなっちゃうと思いますか?」と質問したら、「怖い、怖い!見捨てられちゃう!」と言って、急に泣き出しました。その後、一緒に そこに向き合っていき、ケアしました。

セッションが終わって、クライアントが「スッキリしました!私、もう何年も泣いてなかったんです。毎日 楽しいから涙が出ないと思ってたけど、蓋をしてただけなんですね。やっと泣けました。」と、清々しいお顔をされていました。

自分のダメな部分を受け入れられない→ひたすら努力して頑張って、苦手部分を克服→突出していた才能が埋もれる→仕事が確立しきれない→さらに頑張る!→ダメ男と付き合った方が自分を肯定できる→私がもっと頑張って稼ぐ!

そんな苦しく頑張るループに入っておられました。

自分のダメな部分、すぐに100%受け入れられなくても大丈夫です。それも自分なのだから、やさしく抱えておくだけでいいですよ。そこを責めている自分にも自覚的になっておけば、だんだんと緩んでいきます。

クライアントは、ずっと欠けのない真円を目指して生きてきたそうです。

人は誰しも、欠けている部分があって、完璧ではないけど、完全なのです。欠けている部分があって、そこが魅力でもあるのです。欠けている部分を頑張って克服すると、誰とも繋がる必要がなくなり、孤独になっていきます。

欠けている部分を、人に頼って、甘えて、助けてもらって、喜んで、感謝して、、、そんなふうに人と繋がっていけばいいのです。お互い様。持ちつ持たれつ。自分は楽しくがんばれる、得意なところで、人のお役に立っていけばいいと思います。

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