価値のわからないものに貴重なものを与えても

先日 ある行きつけのお料理屋さんに食事に行きました。友人でもあり、クライアントでもあった女性経営者と二人で。

たまたま隣の席にいらっしゃった常連の方が、私たちのテーブルにやって来て、ご自身の悩みを話し始めました。

「一人の女性として聴いて欲しい」「友人として聴いて欲しい」

その常連の方は、そんなふうに前置きして、涙ながらに話してきました。

私はなんだか かわいそうに思えて、今 よっぽどお辛くて、悲しいんだなと、ついつい話を聴いてしまいました。

それを見ていた友人が話に割って入り、

「あなた、失礼ですよ!彼女はプロですよ!お酒が入っていない時に、きちんと話を聴いてもらったらいかがですか!?」と、ビシッと言ってくれたのです。

まだごねる常連の方に、更に

「私もクライアントとして、ずっとお願いしていましたけど、本当に受けて良かったと思っています!きちんとお金を支払うだけの価値がありますよ!」と。

まだまだごねる常連の方に、

「私と由香さんとの空間と時間を奪ってるの、気づかないんですか!?」と。

さすがに常連の方は「ふんっ」とおヘソを曲げて、ご自分の席に戻られました。

友人は普段 穏やかな方なので、毅然とした態度でビシッと伝えたところに驚きました。

私のことを大切に思いやってくださって、私を守ってくださって、その優しさを感じて、本当にありがたかったです。

それと同時に、彼女にそんな役目をさせてしまったことを、とても申し訳なく思いました。常連さんが「一人の女性として(タダで)話を聴いて欲しい」と言ってきた時点で、私がきちんとお断りしていたら、大切な友人に不快な思いをさせてしまうこともなかったのです。

友人は私の提供するセッションに、『金額以上の価値がある』と堂々と言ってくれました。

それなのに私は、いいわいいわと安請け合いをして、かわいそうだと ついつい話を聴いてしまいました。これは、自分の価値を自分で下げる行為です。私は自分を安売りしてしまったのです。

友人の行動は、私の目を覚まさせてくれました。

私は自分の価値を知っている。そしてお客様も、きちんとその価値を認めてくださっている。

その価値を知らないのは、お客様ではない方です。そして、その価値をしっかり受け取って体感できるのは、きちんとお金を払って体験してくださったお客様だけなのです。

私はこの仕事を8年やっています。そして肌で感じて知っています。きちんとお金を払ってくださる方は、私とのセッションで得た気づきや情報を、本当に大切に扱ってくれています。ひとつも逃さないように、忘れないように、ノートにつけて、しっかり実践してくださいます。

だからしっかり変容し、効果が現れ、実感してくれます。お互いに本気なんです。真剣なんです。お遊びじゃないんです。私もクライアントも。肚括ってるんですよ。覚悟が違うんです。

ちょっと聴いて、ちょっと教えて、友達としてどう?高い!お金ない!って方は、まだ覚悟が決まってないんですよ。

私は本気のお客様に、このエネルギーを注いでいきたいです。だって私、ここまでの知識、スキル、在り方に辿り着くまでに、余裕で1000万円以上かけてますし、10年かかってますから。

常連の方の名誉のために付け加えますが、その方にそういう行動をとらせてしまったのも、私の責任だと思っています。毅然とした態度を取れなかった私。かわいそうだと見てしまった私。すべて私の問題です。

それに気づかせてくださった、皆様に感謝しています。

私はもっと自分の価値を大切に扱おうと改めて心に決めました。そして、その価値を感じてくださるお客様に、全精力を注いで参ります。

せっかく価値を持っていても、その価値を大切にしていなかったら、『豚に真珠』です。そして、その価値を感じていない方に差し上げても、『豚に真珠』になってしまいます。

『豚に真珠』とは、価値のわからない者に貴重なものを与えても何の役にもたたないことのたとえ。

自分の価値をわかっておくこと、大切ですね。

写真は、知人社長にご馳走していただいたワインです。かなり貴重なワインとのことで、確かに美味しかったですが、私はそこまでワインに詳しくないので、本当の価値が分かりませんでした。でも、ご馳走してくださった優しさはありがたく感じました!

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