40代は野心の方向性を変える時

自我やエゴなんて呼ばれものがあります。「私が」「俺が」という考え方です。

オギャアと生まれて、1歳近くなると、「お母さんじゃないとイヤだ」と泣いたりします。『自我の芽生え』と言って、喜ばれますよね。

「これ食べたくない」「もっと抱っこして」、イヤイヤとワガママが言えるようになったことを祝福される時期です。

それから30代くらいまで、大人や世間からの圧力は感じつつも、自我を拡大させていきます。

・自分の考え方で
・自分のやり方で
・自分の力で
・自分の利益を
・自分の立場を

自分が、自分が、と、我を大きく育てていきます。野心に溢れ、ギラギラしている時期です。

ある意味、すごく傲慢になっている時です。

そして、40代にさしかかった頃、約8割の方が『中年の危機』と言って非常に辛い出来事を経験します。

脂が乗っている時期に、ガツンとやられるわけです。芸能人で大きなスキャンダルに見舞われるのも、この時期が多いですよね。

これはなにかと言うと、だんだんと『自分が自分が』を薄めていく時期が来たよというお知らせなのです。

今まで自分のために使っていた野心を、全体へとシフトさせる時期を迎えたのです。

今までは、自分、自分の家族、自分の会社、自分の社員、自分のお客様を中心に考えていたものを

自分を含む相手、自分を含む家族、自社を含む業界、自分を含む自国、自国を含む世界というふうに、視点や意識を拡大させていくのです。

自分を犠牲にすることなく、全体性に意識を向けていきます。

このシフトがうまくできる人は、晩年もスムーズに生きていけます。うまくできないと「老害」と言われるような存在になり、トラブルが多くなります。

うまくシフトするためには、30代までのうちに、エゴをしっかりと拡大させておく必要があります。そして40代にさしかかったら、自分の利益や自分の考えに固執するのを緩め、お互いに赦し合い、お互いにリラックスできる関係性を模索していきます。

近頃は、30代くらいから、その傾向が見られる人が増えているようです。

この記事を目にして、ピンと来たら、自我を薄めていく時かもしれません。エゴが悪いのではなく、エゴが苦しみの元凶なのです。

関連記事

  1. まさかの会長(父)の件。なぜか悔しい。

  2. 冬には冬の過ごし方

  3. 『恩送り』をはじめます。

  4. エゴが喜ぶ

  5. 事務所移転が延期になって

  6. いろいろやってはみているけど、なぜか満たされない

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)